『MaSSC』とは、高性能のハイブリット光触媒をフジコー独自の溶射技術により、皮膜化する技術です。従来の光触媒は、光触媒を溶剤と呼ばれる液体に混ぜて、基材にコーティングしていました。そのため、光触媒が溶剤に埋もれてしまい、触媒反応する量が少なくなっていました。しかし、フジコーでは鉄鋼事業で培ってきた溶射技術を使うことで、基材の表面を高密度な光触媒で被うことができ、触媒反応を格段に上昇させることに成功しました。
　この技術によって皮膜化された光触媒は、紫外線だけでなく、蛍光灯などの室内光でも触媒反応し、殺菌・消臭を行うことができるようになりました。

　フジコーが独自に研究・開発したCPCプロセス（Continuous Pouring proｃess for Cladding）は画期的な複合鋳造技術です。このプロセスの特徴は他の製造方法では不可能な特殊な材料をクラッドすることができます。またそのクラッド層は外層から内層にいたるまで、均一な化学成分と組織を有すると同時に、その境界部は金属結合であるため剥離することはありません。さらにクラッド層の厚みや形状も自由に設計することができます。
　このプロセスで製造される圧延、矯正、搬送ラインなどで使用されるロール・ローラー類は、日本国内はもとより海外においても高い評価を受けております。

　肉盛鋳かけ技術は、あらかじめ肉盛する芯材表面に鋼板の格子を溶接して、小ブロックに分割された格子内1つ1つの部位に所要成分の溶融金属または粒状の溶接材料を注入し、炭素電極のアーク熱により芯材に融合させる複合技術です。格子組することで、ひび割れの進展や肉厚影響による剥離を防ぐことができます。クラッド（複合）材は高炭素・高クロムをベースにした白銑鉄が主体で、高温雰囲気で土砂磨耗を受ける部品に極めて優れた耐用度を示しています。厚肉鋳かけ時は数回に分けて肉厚を確保することで、最終凝固部に発生しやすい引け巣（内部にできる空隙）などの鋳造欠陥を防止しています。
　フジコーの肉盛鋳かけ技術は最小10mm以上の肉厚に適しており、どのような形状・肉厚でも桝目状に格子組できれば、ユーザーの指定で対応可能です。

　従来の熱延ワークロールは、新製径から廃却径まで使用されたのち、廃棄処理されるのが普通でした。再生ロールとは、この使用済ロールをお客様から引取り再度、ワークロールとして生まれ変わらせる斬新な技術です。
　この技術で製造されたロールは、耐摩耗性、耐肌荒れ性、強靱性およびロール形状のすべてにおいて新製品と同様の性能を有しております。

　フジコー独自の溶射技術により生み出された高機能ハイブリット光触媒「MaSSC（マスク）」を使用した空気消臭除菌装置です。　カビ、ダニ、花粉等のアレル物質低減に威力を発揮します。
　個人のお部屋やトイレなどの狭い場所用のタイプ（ＭＣ－ＶⅡ型）から病院、介護施設、学校、飲食店、オフィス等にもご利用頂けるプロ仕様のタイプ（Ｔ１０１型）まで、幅広ラインナップで空気のお悩みを解決します。

　太陽光で悪臭を分解脱臭する、電気・薬剤・材料交換不要のエコ脱臭装置で、以下のような特徴を有しております。
① 活性炭では吸着しづらい低分子量物質が処理可能。
② 吸着機能だけの活性炭に比べ、さらに分解機能まで有する。
③ 太陽光を利用したエコ脱臭装置
④ 活性炭や触媒の交換が不要なメンテナンスフリー構造
⑤ 屋上設置可能な薄型・軽量デザイン

　高機能ハイブリット光触媒「MaSSC（マスク）」を使用した高機能タイルです。溶射技術による高純度の光触媒被膜形成により、室内に含まれる弱い紫外線でも消臭、除菌、空気清浄効果を発揮します。
　北九州モノレールの平和通り駅のトイレではこのタイルが使用されており、『悪臭が軽減された』と高い評価を得ております。